オッズとはすなわち事象の起こりやすさを数値化したものです。オッズが高いということはそれだけ起こりうる可能性が高く、配当金が低くなります。競馬においては配当とオッズが密接すぎて同化してしまうこともありますが、厳密に言えば違うものなのですね。
なぜこんな話を冒頭にしたかというと、競走馬の勝つ確率というのは誰も正確に判断することはできないのですが、実力差がある以上、その数値はどこかに存在するはずです。ところが現代においてはオッズを導き出す手段がないため、代替値として投票された数を母数として算出することとしています。つまり、たくさん買われている馬券は的中確率が高い馬券だとみなすのです。馬券を購入する皆さんが配当を決定する、厳密なオッズを導き出す手段のない現代科学では仕方のない妥協点とも言えますが、妥当な方法であるとも言えるでしょう。
それでは今回のゴールドシップのオッズ・配当金はいくらほどになるでしょうか?各専門家の予想では単勝オッズ2倍前後とみられていますね。私もこれに関しては賛成です。ここで本題に入りたいのですが、この馬券は買いなのでしょうか?
私の考えではNOです。絶対に買ってはいけません。
理由は実オッズに見合った配当になっていないという点です。昨年2014年のゴールドシップの単勝配当は2.7倍でした。ゴールドシップの成長期はとうに過ぎており、オッズがこれほどまでに伸びる要因は勝率ではなく「宝塚記念3連覇」の掛かった記念馬券となり売上が伸びるだろうということに他なりません。
それでも実際に勝てば2倍になるからいいではないかとお思いかもしれません。たしかに一生に一度の競馬で馬券を購入するなら3連覇の背景なしにしても一番人気ではあるでしょうからゴールドシップを否定はしませんが競馬を継続的に楽しむ場合にはオッズよりも配当が低い馬券は避けるべきです。
今回のゴールドシップは典型的な例なので、もし勝ったとしても思ったよりも稼げなかった損に思える勝ち=リターンよりリスクの多い馬券と言えます。
それでもゴールドシップ3連覇はやはり夢があります、ぜひ勝利してもらいたいですね!