(C)nakashi
6/26(日)は関西を盛り上げる春の古馬中距離路線の総決算とされるレース「宝塚記念」が開催されます。近年は出走頭数が少なく盛り上がりもイマイチという印象がありましたが今年は9年ぶりのフルゲートで出走メンバーも例年にも増して豪華な顔ぶれとなっております。
中でもドバイ帰りのドゥラメンテは1番人気の最有力候補として注目を集めています。昨年は皐月賞とダービーを制して2冠を達成し、今年は中山記念から始動して見事にここも快勝して順調な滑り出しをしております。そして前走はドバイシーマクラシックで2着に入線し、初の海外遠征でも健闘してみせました。
ドバイでもドゥラメンテの手綱を握った鞍上のM.デムーロ騎手はイタリアや香港でも活躍していた騎手ですし、秋の凱旋門賞を視野に入れていることからも「今年は海外での活躍に力を入れていきたい!」という強い意志が陣営から感じられます。昨年はダービー後の骨折で凱旋門賞を諦めざるを得なかったため今年はなんとかして出走を実現したいところでしょう。
今年こそ!秋の凱旋門賞へ向けて臨戦態勢整いつつある
近年宝塚記念は凱旋門賞のステップレースとして使われることが多いですが、昨年で言えばワンアンドオンリーがそうでした。2014年に日本ダービーを優勝し、年が明けてドバイシーマクラシックで3着というところだけを見れば今のドゥラメンテと似ていますね。昨年の凱旋門賞に登録してステップレースを宝塚記念に選び、好走すれば凱旋門賞へ、という作戦でしたが宝塚記念では11着と大敗し、凱旋門賞への道は閉ざされてしまいました。ワンアンドオンリーはその後国内の王道ローテーションを進めることになったのですが、宝塚記念で負けてからのレースは惨敗が続いており掲示板にものれないレースが続きます。今年もドバイシーマクラシックに挑戦するも結果は5着と昨年ほど弾けず。今年も宝塚記念に出走予定となっておりますが、復活に期待するファンも少なく無さそうですね。
さて、話をドゥラメンテに戻しますがドゥラメンテもやはり宝塚記念の結果次第では凱旋門賞の出走も現実的なものになってくるでしょう。昨年怪我で断念しているだけに体調管理には細心の注意を払う必要がありますが、凱旋門賞へ弾みをつけるためにも宝塚記念は好走しておきたいところ。馬券圏内は必須条件ですが、他メンバーの力関係からしても連は外してほしくないですね。今回アタマ固定で予想するファンも少なく無さそうですし、期待感の高い一頭です。
馬・騎手をはじめ陣営には大きなプレッシャーがかかりますが、馬は2冠馬で海外G1で連対経験のある強馬、騎手は今や日本の競馬界をリードしていると言っても良いM.デムーロ騎手と最強のカードが揃っています。凱旋門賞へ向けての臨戦態勢は徐々に整いつつあるのではないでしょうか。ここは文句なしに快勝してもらい、国内最強の座を手にして気持よく凱旋門賞へと駒を進めていっていただきたいですね。今年はエイシンヒカリやモーリスやリアルスティールといい、海外展開で飛躍の年になりそうな予感です。